INTERVIEW

事業承継インタビュー

事業承継インタビュー 現場のリーダー

暮らしを支え、街に残る仕事。 その誇りを未来へつなげていく。

サンシン 取締役副社長 兼 営業推進室室長 濵口 晃博
サンシン 濵口氏のインタビュー

副社長として、
今も現場で陣頭指揮をとる

私は建設業や不動産業に長く携わり、この業界で約30年の経験を重ねてきました。サンシンに入社したのは6年ほど前です。以前から付き合いのあった山下会長に声をかけてもらったことがきっかけでした。専務を経て、なごやホールディングスへのグループインと同時に副社長に就任しました。
現在も仕事の中心は現場管理です。複数の現場を回り、協力会社への指示や安全確認、元請会社との調整を行っています。また、副社長就任後は見積や決裁など、これまで見ていなかった仕事にも関わるようになり、会社全体の動きが見えるようになりました。
山下会長は地域で築いてきた人脈を生かした営業を、河合社長は会社全体の方針や利益管理、私は現場の陣頭指揮という形で、それぞれの役割を担っています。

写真:施工に使用する配管部材

M&Aへの不安は、
対話を通じて信頼へ

最初に感じたのは、やはり不安です。M&Aには買収した会社の価値を高めた後に再び売却するというイメージがありました。社員の雇用や給与は守られるのか、これまでの会社の方針が大きく変わってしまわないかと危惧しておりました。
しかし、なごやホールディングスの皆さんと話を重ねるうちに、その印象は少しずつ変わっていきました。会話の端々から、社員のことやサンシンの将来を真剣に考えてくれていることが伝わり、信頼できる相手だと感じるようになったのです。
M&Aのことが発表された時、今後の方向性を丁寧に説明してもらえたため、改善点や将来の展望性を見据えることができ、安心につながりました。取引先からもご心配いただきましたが、仕事はこれまで通り着実に続けており、大きな影響はありませんでした。

写真:M&Aについて語る様子

設備、制度、数字。
現場で実感する変化

グループイン後、現場では具体的な変化も出始めています。たとえば、以前から必要だと感じていた機械や道具を整えてもらえるようになりました。高額な設備はなかなか判断が難しい面がある中で、仕事に必要なものを前向きに考えてもらえることは、現場の社員にとってもありがたいことです。
もう一つの大きな変化は、数字の見える化です。以前も一部では原価管理をしていましたが、全員が数字を強く意識していたわけではありません。今は売上や利益、目標が共有されることで、一人ひとりが「もっと売上を上げよう」「利益を意識しよう」と考え、目標に向かって仕事に取り組む意識が生まれてきました。
休日当番や待機など、これまで十分に整えきれていなかった働き方や待遇面についても、見直しが進んでいます。変えるべきことを変えられるタイミングを得たことで、会社全体が良い方向へ動き始めていると感じています。

写真:工事現場に置かれた油圧ショベル

建設土木を、
サンシンの新しい柱に

副社長になってからは、現場だけでなく会社の将来をより広い視点で考えるようになりました。サンシンは水道事業を中心に歩んできた会社ですが、これから先を見据えると新しい柱も必要だと感じています。
私自身、もともとは建設土木の仕事を長く経験してきました。現在も、自分がこれまで築いてきた取引先との関係を生かし、民間工事を中心に仕事を進めています。ただ、現在は私一人で案件の獲得から現場管理までを担っていて、拡販を進めるには限界があります。
だからこそ、建設土木の仕事を一緒に担える人材を採用し、育てていくことが必要です。水道事業を大切にしながら、建設土木をもう一つの柱として育てることで、サンシンの仕事の幅を広げていきたいと考えています。

写真:サンシンの未来について話す様子

暮らしを支え、街に残る仕事。
その誇りを次の世代へ

水道事業は、人の暮らしを支える社会インフラを形成しています。普段は地中にあって見えにくい仕事ですが、水がなければ人々の生活や経済活動も成り立ちません。また、災害時に水道が止まった時などは、復旧作業の役割も担います。目立つ仕事ではなくても、社会に欠かせない存在であることに、大きな意義があると思っています。
一方で、建設土木の仕事には、つくったものが目に見える形で街に残る魅力があります。橋や建物、店舗など、自分が関わったものが何十年も残っていく。その場所を通るたびに、自分たちの仕事がこの街の一部になっていると感じられることは、この仕事ならではの喜びです。
若い人に「水道工事業」と伝えるだけでは、仕事の魅力はなかなか届きにくいかもしれません。「暮らしを支え、災害時には地域を守る大切な仕事であること」。それを次世代に伝えていくことも、私たち先達の役割です。真面目に、素直に取り組める人であれば、経験がなくても大丈夫です。人を育てることとサンシンの新しい事業構築を両輪に、皆で未来を創っていきたいと思っています。

写真:地中の配管工事を行う様子
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