現在は店長として、店舗や売上、従業員に関することなど総合的な管理業務を行っています。接客や商談などのお客さま対応、商材や商品の仕入れ、チラシなどの販売促進ツールの手配、新入社員の育成など、業務は多岐に渡ります。 店長職になったのは2024年ですが、入社時は製造部門へ、その後営業に転属になり現職にいたります。当社で勤務して20年ほどになるため先代社長の中村顧問とは色々な話をする機会がありました。以前から承継問題でお悩みだったのも耳にしていました。 M&Aが決まった時は、正直不安などは感じませんでした。中村顧問がしっかりレールを引いてくれていると思っていましたし、良い方向に向かっていくだけだと信じていました。
グループイン後、まず開始されたのは職場環境の整備でした。在庫数にも計上されないようなものも含め無数にあった石材や部材、道具類の断捨離や在庫整理が実施されました。倉庫や工場にあった大量の不要物を廃棄し必要なものだけに選別することで、作業スペースの安全性と作業効率が格段に向上しました。点在していた作業場を拠点統合して移動距離と時間が削減されたことで、生産性の向上につながりました。 組織改編に伴って店長職についてからは、未経験のことが多く戸惑うことも多々あります。それでも、以前のような個々の判断で行動する「一人親方の集団」ではなく計画性と戦術を持った組織へと変化していくことが嬉しくて、真摯に学び達成感を得ながら業務を行っています。
グループ会社との連携が強化される中で、情報共有や業務の相互補完も進んでいます。中でもグループイン後に取り組みが始まった樹木葬のビジネスは、当社の新しい売上の柱として成長しています。樹木葬事業を導入するにあたっては、ぬし与仏壇店が運営する樹木葬の現地見学を実施し、ノウハウ共有をしていただきました。先代社長も樹木葬の導入を検討していたそうですが、ノウハウ不足や新規投資の問題で断念したと聞きました。この事業は、なごやホールディングスグループの支援がなければ実現しなかったと思います。樹木葬の受注は大変好調で、今後他エリアへの展開も行い、さらに成長させていく計画です。 また、グループ内で業務を補い合う体制も構築されています。自社では行えない仏壇クリーニングをぬし与仏壇店に委託、ぬし与仏壇店から墓じまい工事を受託するなど。お互いに従来の商材やサービスに加えて、グループ連携による新しい事業領域の拡大が実現しています。
なごやホールディングスのメンバーもグループ会社の皆さんもコミュニケーション能力の高い方ばかりで、すぐに関係性を深めることができました。特に現在当社の代表でもあるなごやホールディングスの林社長は立場に関わらず声をかけてくださり、誰でも相談しやすい雰囲気が社内に定着しています。 また、Zoomを活用したオンライン会議が導入され、定期的に拠点の店長が参加する会議が開かれています。なごやホールディングスの担当メンバー、各社の店舗を統括する店舗事業部の原田部長をはじめ、様々なメンバーが参加して、オンライン上ですが顔が見えるコミュニケーションが可能になりました。 店長同士の情報交換や率直な悩み相談、課題解決のアドバイスなど、とても有意義な場です。同じ立場の仲間がいるという安心感、そして「ひとりじゃない」という心強さを感じています。
個人のミッションとしては、店長として会社が安心して店舗を任せられる人材となり、従業員がいきいきと働ける職場環境をつくっていきたいです。そして中村石材店はもちろんですが、グループ会社とともにさらなる進化と成長を目指します。 今回のM&Aを前向きにとらえ、その結果会社に関わるすべての方々のしあわせにつながっていると思いますし、そうなるべきだと確信しています。「きっとより良い未来が待っている」。中村顧問が決断されたその想いの大切さを、これからも伝え続けていきたいです。